人材に関しては、グループ店でも重要視しているところ。レギュラー社員を絞り込んで、残った人材をフリー・エージェントとして契約を結び、機動的に、のびのびと自由に働いてもらおうというものだ。いずれにしても、高齢化社会がますます進む中、Hさんの構想は着々と実現に向けられているのだが、これからリサイクル市場に足を踏み入れようとしている人には、「そんなに甘くないよ」とクギをさしながらも、協力は惜しまない口ぶりである。「この頃は『リサイクルでもやりたい』つていう、その“でも”つていう人が増えてきた。そんなに資金がなくても始められるからと思ってるんだろうけど、実際は結構かかるんですよ。まず、場所(店舗)が要るし、仕入れの金や広告宣伝費も必要だし、パートを雇ったりトラックも要るとなれば、四、五百万円の金はすぐ吹っ飛んじゃう。ただ、在庫はしなくても、われわれは、各家庭に品物をいっぱい預けてるっていうふうに考えるわけだから、そういう意味では品物は無尽蔵にある。だから、どうしてもやりたいっていうんなら、ウチに来れば商売の仕方を教えてあげますよ。その報酬はもらうけど、五十万円しかないのならそれでもいいし、別に二百万円分のことを教えないわけじゃない」。モノを動かすことは、人をも動かすというところがある。それがこの仕事のおもしろいところ。Hさんのリサイクル哲学である。リサイクルショップを始めるときには、上記に述べた事などを頭に入れておいてもらいたい。