現に、テキストの編集や講師をも交えた教科会議に時間を割いているところでは、生徒の困惑も少なく、合格実績にも結びついています。つぎにチェックすべき点は、問題に対する解答があるか否かです。たしかに、すべて授業に出席していれば、授業中に解説、解答をしっかりノートすればいいでしょう。しかし、分量が多かったり、進度が速かったりして、書き漏らしが生じたり、欠席したりしたばあいには、それを補うものが必要です。また、英語の和訳や古文の現代語訳などは、いちいち書き写していたら、授業に集中できません。もらったほうが効率的です。このように、学習の効率化を進める意味でも、解答と若干の解説は必要なのです。また、予備校・塾のテキストは、問題だけが出ているケースが多いので、解きかたの指針など示した補助教材もあるかどうか尋ねてみましょう。せっかく、予備校・塾に通ったのに、何冊も参考書を買わなければ、授業についていけないのでは困ります。それゆえ、補助教材のチェックも重要なのです。
英語なら中学1年から復習すればよいが、数学が苦手な中学生はほとんどが小学校5年・6年の範囲を忘れているので、そのあたりからやり直さなければならない。また、もし国語が伸び悩んでいる場合は、やはり小学校の高学年レベルの内容の文章を理解するのが苦手だ。このように考えると、伸び悩んでいる中学生は、もう一度小学校の総復習をしなければならないことになる。しかも中学生になると、学校でやらなければならない項目が次々と毎週出てくるのである。これでは遅れ気味の生徒はますます授業がわからなくなってしまい、頭の中はパニック状態になることは、だれが見ても明らかであろう。学校のテストで常に30点以下をとってくる中学生は、今から小学校の復習をやり始めても、継続して80点、90点以上を望むのは不可能に近いといってもよいだろう。よっぽど意志が強くなければ、復習しながら中学佼の授業についていけるようにはならない(解法のテクニックを身につけて、一時的に高得点を取る子どもがいるが、本物の学力とは程遠いので、すぐメッキがはげてしまう)。
たとえば、毎週何冊も中身の濃い本を読んでいるわりに何も身についていない場合、本人にとって不快な気持ちがつきまとうと思います。そういう人に聞きたいのです。本を読んだあとで、同じ本をもう一度読んだことがありますか、と。同じ本を二度読めば、それだけで理解の度合いや頭への残り方が違うのではないでしょうか。あるいは、興味をひかれた個所にアンダーラインを引いたり、付箋をつけて、仕事などに使えそうな部分をコピーしたり、切り張りしたことがあるかないか、さらに読書のあとにレポートをつくってみようとしたことがあるかないか……。本から何か実践的な知識とかノウハウを得たいと思うのならば、最低、その程度の努力は必要でしょう。関心の度合いに差があるにしても、せっかく興味を抱いて手にした本なのですから、何かを頭に残そうという粘りっけのある発想がほしいものです。